第15回定期総会
日時/令和5年6月21日(水)14:30~16:45
場所/東北エネルギー懇談会会議室
令和4年度の活動報告、会計報告が承認され、令和5年度活動計画案、収支予算案も原案通り承認された。
役員改選が行われ、監事の交代および新幹事が選任された。
なお、今回も定期総会の案内は郵送とE-メールの両方で行った。
対話活動:宮城教育大学 SNW連絡会と共催(6回目)
今回は、基調講演および対話会は対面で実施
①基調講演
日時/令和5年6月13日(火)16:15~18:00
場所/宮城教育大学青葉山キャンパス(2号館、224室)
演題/「最近のエネルギー問題について」
講師/本田 一明(SNW東北)
参加者/計5名
学生2名(教育学部3年生)
教員1名 福田 義之 教授
シニア2名(SNW東北2名)
②対話会
日時/令和5年6月20日(火)16:15~18:00
場所/宮城教育大学青葉山キャンパス(2号館、224室)
参加者/計6名
学生2名(教育学部3年生)
教員1名 福田 義之 教授
シニア3名(SNW東北2名、SNW連絡会1名)
今年度から教育課程が変更となり、旧課程の3年生2名のみが参加という過渡期の中での対話会であった。 来年度は多数の参加を期待したい。
二人の質問テーマに対し、反応を見ながら話題を広げた双方向の対話ができ、人数が少ないがゆえに充実した対話会であった。ただし、対話テーマに対する話題が豊富で内容も深いためか、また、学生の旺盛な知識欲のお陰か対話時間が足りないと感じたようである。 事前質問をみても学生側もかなり勉強しており、また、対話を通じて原子力の有用性を認識したとの感想を頂いたことから有意義な対話会であったと感じた。
対話活動:石巻専修大学(1回目(13年ぶり開催で新規として))
今回、基調講演と対話会は対面で実施
①基調講演
日時/令和5年7月10日(月)15:10~15:40
演題/「エネルギー危機と原子力の役割」
講師/阿部 勝憲 氏
参加者/計57名
学生45名(機械工学科および情報電子工学科1年生)
教員1名 本田 秀樹 教授
シニア11名
②対話会
日時/令和5年7月10日(月)15:40~16:30
参加者/学生45名
基調講演は、SNW東北の阿部代表幹事から、「エネルギー危機と原子力の役割」との演題で実施し、続いて10班に分かれ基調講演及び学生さん方が普段から疑問に思っているエネルギーに関する話題をテーマに対話を行った。
比較的少人数の班構成で対話を行ったことから限られた時間ではあったが各班とも充実した対話ができ、学生さん、シニアとも満足の行く対話会となった。
対話活動:北海道教育大学・函館校 SNW連絡会との共催(6回目)
今回は、基調講演はWEB、対話会は対面で実施
①基調講演
日時/令和5年6月21日(水)13:00~14:20
シニアは自宅、学生は講義室等からWEBで参加
演題/「世界的エネルギー危機とカーボンニュートラルとグリーントランスフォーメーション(GX)」
講師/大野 崇 氏(SNW連絡会)
参加者/計77名
学生73名(国際地域学科1~4年生)
教員1名 中村 秀夫 教授
シニア3名(SNW連絡会3名)
②対話会
日時/令和5年7月26日(水)12:40~14:30
参加者/
学生44名
シニア10名(SNW東北5名、SNW連絡会5名)
講演と対話会は、北海道教育大学函館校の公開講座「環境と放射線」を受講している国際地域学科の学部1年生から4年生を対象に行われた。講演と対話会は別々の日に実施した。講演はWEB方式で73名の学生の参加があった。対話は講演の5週間後に対面方式で実施し、日中最高気温30度を超えるなか、講演会参加者から44名の参加があり熱心な対話が行われた。
講演/対話のテーマは昨今の情勢を踏まえて「世界的エネルギー危機とカーボンニュートラルとグリーントランスフォーメーション(GX)」とした。難しいテーマだったが、学生の理解は十分に深まった。
対話活動:東北大学 SNW連絡会との共催(17回目)
昨年に続き、基調講演と対話会は対面で実施された。
日時/令和5年12月7日(木)13:00~17:40
①基調講演
演題/「エネルギー安定供給と脱炭素の道筋~エネルギー危機と原子力の役割~」
講師/針山 日出夫 氏(SNW連絡会)
参加者/計19名
学生10名 量子エネルギー工学専攻(M1,M2,D1,D3)
大学2名 遊佐 訓孝 教授、大石 鉄太郎 准教授
シニア7名(SNW東北4名、SNW連絡会3名)
②対話会
東北大学との対話会は、今回で17回目となる。昨年度の対話会に参加した経験のある大学院生が幹事役を務め、参加者募集、シニアへの事前質問、プログラム案作成など責任もって対応してくれた。参加者は10人で、3班に分かれて各班2つのテーマで対話した。事前質問に対する回答資料と講演資料を一週間前に大学側に届けたのは有効であった。対面で比較的少人数での対話で率直な意見交換ができ、「原子力の内容だけではなく就職などシニアならではの人生経験をもとにした意見を聞くことができ今後の参考になった」などの感想もあり、双方ともに満足、有益な対話会となった。
対話活動:長岡技術科学大学 SNW連絡会との共催(11回目)
昨年に続き、基調講演と対話会は対面で実施された。
日時/令和5年12月15日(金)8:50~12:00
①基調講演
演題/「高レベル放射性廃棄物の処分はどうすべきか、どうするのが良いか」
講師/石川 博久氏(SNW連絡会)
参加者/計34名
学生23名(機械工学、電気電子情報工学、原子力総合工学 等専攻)
教員1名 鈴木 達也 教授
シニア10名(SNW東北4名、SNW連絡会6名)
②対話会
対話会(参加者学生23名、シニア10名)は5班に分かれて実施された。対対話テーマは、先生から「使用済み燃料の処理処分について直接処分、再処理後ガラス固化して地層処分、再処理+分離変換して地層処分、その他の方法について廃棄物管理・経済性、市民の受容性等の観点からどのようにしたら良いか提案してください」との内容で、学生が事実を踏まえて、自分で考えていただくことができれば、との先生の意向による。留学生は日本語あるいは英語の何れも必ずしも得意ではない方もいらしたようであったが真剣に参加してくれた。
対話活動:青森大学(14回目)
日時/令和5年12月19日(木)14:40~17:50
場所/青森大学キャンパス3号館
参加者/計25名
学生18名(ソフトウェア情報学部3、4年生)
大学1名 矢萩 正人 青森大学名誉教授
SNW東北6名
①基調講演
基調講演1/「身の回りの放射線」
講師/高橋 實 幹事
基調講演2/「最近のエネルギー問題について」
講師/本田 一明 幹事
②対話会
対話会は、コロナの感染状況も落ち着き、昨年と同じく対面で開催された。参加学生はソフトウエア情報学部の学生(18名)の皆様で、放射線や原子力には普段あまり馴染みがない中で、基調講演の聴講や対話に熱心に取組んで頂いた。そして対話会では、5グループに分かれ、エネルギー問題や原子力発電を中心に議論し、率直な意見交換ができた。
対話活動:福島工業高等専門学校(SNW連絡会と共催)(8回目)
日時/令和6年1月11日(木)10:30~12:20
場所/福島工業高等専門学校 機械システム工学科2階多目的演習室
参加者/計19名
学生10名(機械システム工学科)
教員3名 鈴木 茂和 教授、赤尾 尚洋 教授、山口 直也 助教
シニア6名(SNW東北3名、SNW連絡会3名)
①基調講演
演題/「カーボンニュートラルとエネルギー安定供給について」
講師/西郷 正雄(SNW連絡会)
②対話会
3グループに分かれ、各グループのテーマは、
グループ1.「革新炉について」
グループ2.「カーボンニュートラルとエネルギーの安定供給について」
グループ3.「通常炉の廃炉について」
であり、各グループの代表が対話後に発表を行ったが、各グループとも対話は充実しており、参加学生は1年生の時から集中講義として原子力に関するセミナーを受講し各地の原子力発電所等に見学にも行っており、原子力に関する知識を有している。短い対話時間であったが密度の濃い内容で学生、シニアとも満足の行く対話会であった。
対話活動:八戸工業大学(SNW連絡会と共催)(17回目)
日時/令和6年1月12日(金)12:30~16:10
場所/八戸市 デーリー東北ホール
参加者/計51名
学生41名(電気電子工学科、機械工学科、システム情報工学科の3,4年生)
大学2名(佐藤 学 教授、石山 俊彦 教授)
シニア8名(SNW東北2名、SNW連絡会6名)
①基調講演
演題/「ウクライナ危機と原子力の役割と地域振興」
講師/本田 一明(SNW東北)
②対話会
大学として対話会のねらいは、原子力研修やインターンシップに参加した学生が、エネルギー問題と青森県の役割についてシニアから直接話が聞ける貴重な機会であるとし、4グループ(対話4テーマ)をそれぞれ2つのサブグループに分け、計8サブグループで対話を行った。
Gr1.「エネルギー問題(ウクライナ危機含む)」
Gr2.「原子力発電(再稼働と運転延長含む)」
Gr3.「燃料サイクル(地層処分問題含む)」
Gr4.「地域振興(青森県の役割含む)」
対話会当日はこれまでと同じく、共通一次試験の前日であったことから、会場は学外の「デーリー東北ホール」の会議室で行った。はじめに佐藤先生からエネルギー問題と青森県の役割について先輩の専門家から直接話が聞ける貴重な機会と挨拶があった。基調講演で、世界及び日本のエネルギー問題等最新の状況を聞いてからの対話であり、それぞれのグループ対話ではテーマに関する質疑に加えて、基調講演や原子力関係の仕事内容など率直なやり取りが行われた。
対話活動:宮城学院女子大学(12回目)
日時/令和6年2月5日(月)16:20~17:50
場所/宮城学院女子大学 第二講義館3階講義室
参加者/計24名
学生17名(心理行動学科3年、4年生)
教員1名 大橋 智樹 教授
シニア6名(SNW東北)
①基調講演
演題/「最近のエネルギー問題」
講師/本田一明(SNW東北)
②対話会
春休みではあったが集中講義「心理学特講(産業・組織心理学)」の1コマとしての位置付けで、17人の学生さんに参加頂いた。 基調講演に続いての対話は5班に分かれて特にテーマを定めずに基調講演及び学生さん方が普段から疑問に思っているエネルギーに関する話題を中心に行った。
和気あいあいとした雰囲気の中でエネルギーや環境問題に対する数多くの質問が出された。それらにシニアがコメントしながら学生さん方の意見も聞く形で双方向の対話ができたことから短い時間ではあったが密度の濃い、学生、シニアとも満足のいく対話会となった。
対話活動:東北学院大学(14回目)
日時/令和6年3月22日(金)13:00~16:00
場所/東北学院大学五橋キャンパス 研究棟7階 第一会議室
参加者/計25名
学生16名(電気電子工学科 3、4年生、修士、博士)
教員1名 佐藤 文博 教授(オブザーバとして石川 和己 名誉教授)
シニア7名(SNW東北)
オブザーバー1名(SNW東北)
①基調講演
演題/「最近のエネルギー問題」
講師/本田 一明(SNW東北)
②対話会
春休みではあったが学部3年生から大学院博士課程4年生まで16名参加して頂いた。 基調講演では大学側から要望のあった「電力会社の所有権分離」も含めて「最近のエネルギー問題」として講演が行われ、対話は5班に分かれて特にテーマを定めずに基調講演及び学生さん方が普段から疑問に思っているエネルギーに関する話題を中心に行った。
比較的少人数のグループ構成であったことから、ざっくばらんの話題豊富、双方向の充実した対話ができ、学生、シニアとも満足のいく対話会となった。
会員勉強会:記念講演
6月の定期総会時に合わせて、総会後にエネルギー問題についての講演会を開催した。
日時/令和5年6月21日(水)15:30~16:45
演題/「エネルギー問題における原子力の役割を直視せよ!!」
講師/櫻井 三紀夫 氏(エネルギー問題に発言する会代表幹事補佐)
「合成の誤謬」、「事象を一気通貫で考える」、「ゼロリスク思想の欺瞞」をキーワードにされ、非常にわかりやすく有意義なご講演であった。講演終了後リチウムイオン電池に関して、情報交換が行われた。
会員勉強会:「電力自由化」に関する勉強会
日時/令和6年3月26日(火)16:00~17:00
参加者/15名(拡大幹事会参加者)
・本田幹事より話題提供「電力自由化は失敗~エネルギー安全保障の観点から見直し論点整理」)があり質疑応答、意見交換が行われた。
・電力自由化を行って成功した国はあるのか。
・日本電力自由化の制度設計をした時には米・カルフォルニアでの失敗事例も検討されたはずなのに省みられなかったのは残念。
・米国ではかなりの州が電力自由化を採用していない。
・容量市場について質疑応答があった。
拡大幹事会:原則毎月第4月曜日開催(必要に応じて臨時)
本会は少人数で、十分密でない環境を維持できるとの判断で年間を通して平常どおり対面で実施することができた。
(1)第145回 令和5年 4月24日
(2)第146回 令和5年 5月19日
(3)第147回 令和5年 7月28日
(4)第148回 令和5年 9月26日
(5)第149回 令和5年 10月31日
(6)第150回 令和5年 11月27日
(7)第151回 令和5年 12月18日
(8)第152回 令和6年 1月23日
(9)第153回 令和6年 2月26日
(10) 第154回 令和6年 3月26日
「SNW連絡会・エネルギー問題に発言する会」合同運営委員会への参加
会議は対面形式とWEB形式をその都度選択して行われ、令和5年度も同じくSNW東北から代表者が参加した。
施設見学会、参加事業など:女川原子力発電所施設見学会
日時/令和5年8月9日(水)8:45~17:00
見学場所/東北電力(株)女川原子力発電所(発電所構内一巡、およびPRセンターでのバーチャルリアリティーによる説明)
参加者/23名(東北学院大学7名、東北大学5名、宮城教育大学2名、SNW東北9名)
2024年の再稼働に向けて安全対策工事真っ盛りの女川原子力発電所を見学した。学生の皆さんは、発電所及びPRセンターでの説明に熱心に聞き入り、質問も多く出され、関心の高さが窺えて良い経験が出来たのではないかと感じた。このような対話会の学生を対象とした見学会もエネルギーの一層の理解に有用であることから今後とも機会を見て企画することとしたい。
施設見学会、参加事業など:施設等研修視察会
今年度は研修視察会として、電源開発(株)下郷揚水発電所を中心とした視察会を実施した。
日程、場所/
10月24日 郡山市布引高原風力発電所
10月25日 電源開発(株)下郷揚水発電所
参加者/9名
・布引高原風力発電所は、猪苗代湖の南側の高原地帯にある風車33台最大出力65,980kWの風力発電所。高原上にあり広い台地で、風況条件は良い場所だと感じた。
・下郷揚水発電所は、最大出力100万kW の巨大な上池、下池に連なる土木構築物、発電設備等の圧倒的な物量に深い印象を受けた。100万kW の内75万kW が東京電力、25万kW が東北電力に送られる。売電という形式でなく、毎年固定費用で、給電要請に従い、それぞれの権利分を送電しているとのことである。
・現場に入って、各々25万kW の水車や発電機が4系統並んでいるのは壮観であった。また、設備内を無人で走り補修の補助となるロボットを見かけた。
・視察にあたり、電源開発(株)の上田氏、旭氏には大変お世話になり、感謝申し上げる。
施設見学会、参加事業など:研究施設見学会
仙台市に整備中の産官学連携の研究施設ナノテラスを見学した。
日時/令和5年11月29日(水)14:00~15:00
場所/東北大学青葉山新キャンパス
見学施設/次世代放射光施設「ナノテラス」
国側の整備運用主体/量子科学技術研究開発機構
パートナー/光科学イノベーションセンター、宮城県、仙台市、東北大学、東北経済連合会
参加者/SNW東北から12名
窓越しにビームラインを見学し、渡邊 特任 教授より
①施設の目的、特徴、仕様
②官民地域パートナーシップ、リサーチコンプレックス、サイエンスパーク
③人材育成
などについて説明を受けた。
施設見学会、参加事業など:地層処分事業の理解に向けた選択型学習支援事業への参加
「若者と地層処分を学ぶ会(東北)」は、2016年に立ち上げられ、以来、学習支援事業に延べ8回参加した。 他に、オンラインで学習支援事業に関わった活動団体の交流を図る全国交流会にも参加している。
日時/令和5年11月30日(木)~12月1日(金)
参加者/11名(宮城教育大学生7名、東北大学院生1名/SNW東北3名)
勉強会/「高レベル放射性廃棄物の最終処分について」の講演
講師/原子力発電環境整備機構(NUMO) 富森 卓 氏
訪問施設/原燃サイクル施設(原燃PRセンター含む)および量子科学技術研究開発機構六ケ所研究所
この見学会(勉強会)は山田副代表幹事が代表となって計画し、「若者と地層処分を学ぶ会(東北)」という団体として学生に呼び掛けて実現したもの。また、「若者と地層処分を学ぶ会(東北)」の8年間の活動の概要と地層処分の解説をSNW東北のホームページに掲載した。
SNW東北のホームページの維持・管理・更新
会の運営に当たっては、電子メールによる情報交換をベースとすることで発足したが、これを補完するものとして、また一般の方々への情報発信の手段としてホームページを作成して運用している。会員に対しては「会員のページ」も設け、会の活動状況の詳細を把握できるようにしている。内容は必要に応じ随時更新している。
今年度は、新たなページとして「学生とシニアの対話会」を開設し、SNW東北メンバーが参加した対話会報告書の掲載を開始した。