若者と地層処分を学ぶ会(東北)

2021年度(第6回目)活動

第6回目:幌延深地層研究センター

実施日
2021年10月20日(水)~21日(木)
参加者
6名(東北学院大学大学院生3名、指導教授1名、シニア2名)
勉強会
「高レベル放射性廃棄物の地層処分について」
講師
NUMO 江崎 久美子 氏
訪問施設
幌延深地層研究センター 地上施設及び地下施設見学
並びに周辺地域のエネルギー関連施設見学
実施内容

(1)事前勉強会(10月20日)
原子力学会NEXTとの合同勉強会の形式で行いました。原子力発電環境整備機構(NUMO)地域交流部江崎課長代理から「高レベル放射性廃棄物の地層処分について」の演題で地層処分に関する概要説明(情報提供)を頂き、これを基に活発な質疑応答、意見交換が行われました。
参加者の中には高レベル放射性廃棄物及び地層処分について余り詳しくない方もいらっしゃいましたが、NUMOから地層処分全般に亘った理解し易い情報提供があり、ほぼ全員参加の活発な質疑応答、意見交換となりました。これにより参加者の一層の理解が深まったものと思います。

(2)グループワーク(10月20日)
事前勉強会参加者9名を3名ずつ3グループに配員し、「地層処分を自分事と考える人を増やすための方法を考える」を共通テーマにグループ討議を行いました。
各Grとも、現状分析を踏まえて、問題点及びその解決策について熱心に意見交換されてました。特に解決策については実現可能性、難易度、期間及び継続可能性といった観点からの深堀を行っていたのが印象的でした。また、各Grの意見の中でからは対策として YouTube TwitterといったSNSや広報媒体の活用が数多く出され、これらの重要性を改めて認識しました。

(3)幌延深地層研究センターからの概要説明(NEXT と合同で実施)
JAEA谷口堆積岩処分技術開発グループリーダーから、「幌延地層研究計画の概要」について説明頂きました。

(4)地上施設見学(10月21日)
JAEA片岡特別広報官から研究センター「夢地創館」を案内頂き、現場のライブ映像であるリアルモニタの紹介、高レベル廃棄物の地層処分技術に関する研究内容について紹介頂きました。また、隣接する原子力環境整備促進・資金管理センターの「地層処分実規模試験施設」の見学をしました。ここでは地層処分廃棄体の実規模・実物の模型のほか数々の試験装置が展示され、一層の理解が深まりました。

(5)坑道見学(10月21日)
JAEA谷口グループリーダーの案内で地下施設(坑道)を見学しました。坑道深度250mまで降り立坑掘削状況、坑道掘削の状況を丁寧に説明頂き、調査・研究状況についての理解が深まりました。

(6)周辺地域のエネルギー関連施設見学(10月21日)
幌延風力発電(株)オトンルイ風力発電所、稚内メガソーラー発電所及びユーラス宗谷岬ウインドファームを見学対象としましたが、悪天候と時間的な制約から何れも車窓からの見学となりました。

地層処分に関する概要説明

グループワーク

研究センターでの概要説明

夢地創館の見学

坑道見学

オトンルイ風力発電所